normnorm’s diary

どん底に底はなく果てしなくおち続けると知りました。

唯一心を許せた友人

長年、何でも話せて、分かり会えた友人がいた。

友達というよりは親友、ある意味では姉妹のような濃い付き合いをしていた友人。

密に連絡を取り合い、よく遊び、色んなことを話し、付き合いは約二十年に渡る。

お互いに理解し合えていたし、特別だった。

 

でも、彼女の環境が変わるなか、私はなにも変われなかった。

それどころか、全てがうまくいかなくて、年齢だけを重ねて、心がどんどん歪んで。

口をつくのは愚痴とネガティブ。

我ながらひどいなと思っていたけど焼けつくように毎日が苦しくて、誰かに助けてほしくて止められなかったし、彼女だからすべてを見せていた。

信頼していたし、心を許していた。

でも自覚はなかったけどすごく依存していたんだとも思った。

相手にとっては我慢の限界、負担以外の何者でもなくなったんだろう。

 

あんなに仲良く頻繁に一緒にいたけど、全く連絡が来なくなった。

今までなら数週間と連絡が空くことなんてあり得なかった。

それが数ヵ月になり、もう数えられないぐらいになり。

あっちからは一切連絡が来なくなった。

 

何度か理由を聞いてみた。

何を考えてるのか、相手の気持ちを聞きたかった。

今までの付き合いの濃さからいえば、何かあれば言ってくれた。

だから何度も聞いたけど、はぐらかされた。

「嫌になったらなら言って」と言っても、「そんなの誰が相手でも言えないよ」と笑いながら言われたときにやっと悟った。

いや、気づいていたけど、気づきたくなかった。信じたくなかった。

でも認めるしかなかった。

もう彼女にとって私は、会いたいとも思わない、不必要な存在なんだと。

 

今までの関係から考えたら、一生縁が切れるなんて思ってなかった。

信じたくなかったし、受け入れたくなかったけど、今の自分を見れば、逆に、全てが充実している彼女が私に関わる理由がない。

 

彼女はアクティブ。

時間がなくても少しでも時間が空けば予定を詰める。

そんな彼女から一切連絡がなくなったこと。

本音を言われなくなったこと。

必要最低限しか関わらなくなったこと。

相手に恨まれるような切り方はしない。

はっきり理由をいうときはぶつかれるほど大切な相手だから。

そうでなくなった相手からは礼儀正しく、穏やかに、

相手から連絡が来れば一応手が空いていれば返答はするけど、自分からは関わらない。

まさに彼女の縁切りパターン。

 

自分は長年彼女が大好きだったし、依存してた。

頼りきっていた。

この人以上に自分を理解してくれる人はいなかったし、すべて受け入れてくれると思っていた。

でも違った。

はっきりした原因はわからなくても、愛想をつかされたことについて、思い当たる節はたくさんある。

 

かなり堪えた。

けど、逆にあちらもきっと長い間耐えてくれてたんだなと。

寂しくて辛くてどうにかなりそうだけど、できることは望み通り離れることだけ。

 

今までありがとうと思い出に感謝しながら、自分で前に進むこと。

 

すべてにおいてそれができない人間だからひきこもりになってダメ人生なんだけども。

 

人間関係が作れなくて社会に適応できない自分は、長年かけて根腐れを起こしている。

そんな自分の周りから人はいなくなる。

なのに、どうして彼女だけは違うと思えたんだろうか。

 

約二十年近く誰よりも仲良くいたことが、今となってはもう幻に感じる。

遠いひと。

 

でもどこかで割りきれないから、考えないようにしようとしていたら、急に連絡が来て。

彼女にとったらなにか用事があったんだろうけど、自分としてはやっと気持ちを持ち直そうとしていたところで、また気持ちをぶり返されそうで怖くて、連絡できなかった。

最初は子供が触ってて、間違って連絡が来たんだと思ったから。

で、二どめ。

出られなくて、あとでかけなおそうとしたら、私が出掛けた場所に彼女が現れた。

そして何回かかけたけどつながらなかったから。

旅行にいったからお土産を渡そうと思って。

最近何してるかわからなかったし、時間帯とか読めなかったから。

賞味期限もあるし、とお土産をくれた。

不意打ちをくらってびっくりしつつ、お礼をいった。

ほとんど会話を交わさず彼女は次の予定に向かった。

あとでお礼のLINEをしたら、返信はくれたけど、さらにそのつぎには返信なく既読スルー。

何を期待したんだろう、自分は。

 

お互いなんとなく生活や時間が合わなくてお互い連絡を取らなくなって疎遠に…。

そういうのなら、お互いにわだかまりはないので、すんなり離れる。

 

でも彼女は私にとって大きすぎる存在だったので、たったこんなことでも辛くなる。

いい年して…と情けなくはあるけど、彼女との関係はそれほど濃かったから。

先日、数年前にもらった手紙を読んだ。

あの頃は確かにお互い大切な親友だった。

もらった当時嬉しくて涙が出たけど、今は辛くなって泣けた。

大好きで、大切な親友。

でも、ここ数年は、彼女のなかでは違ったのかも。

おかしいな、と気づく前から、ずっと我慢していたのかもしれないし、だとしたら申し訳ないなと思う。

今まではネガティブでも、ひとを悪く思うことってあんまりなかった。

というな心根までは腐ってなかった。

でも、ここ数年、自分でも嫌になるぐらい、自分の心は醜くなっていたし、自分でもそれが辛くてたまらなかった。

視野が狭く、人生を諦めたくせに、ひとの幸せを妬んでしまう。

そんな最低の人間に堕ちた私。

誰が悪いとしたら、どんどん歪んで墜ちていき、彼女に依存して頼りすぎた自分が悪いんだと思う。

彼女が私を理解できなくて見限ったとしても仕方ないと思う。

だから彼女にたいしてマイナス感情はないし、こんな私と長年付き合ってくれたことに感謝している。

ただ、長年の関係を自分で崩してしまったことが残念だし、寂しい。それだけ。

 

お土産をくれたのも、恐らく、子供たちか旦那さんから買ったら、と言われたんじゃないかな。

となんとなく思い当たってしまうので、辛くなる。

たぶんなにも言われなかったらこのままだったんだろうと思うから。

 

離れていった相手が自分にとって特別な相手だったからつらい。

だからこそ中途半端にはできない。

この件で自分にできることはないから、自分を悔い改めて、前に進めるようにしていくしかないんだろう。